ブログ

2021.10.12

**「気づき」の重要性**

 

気づき、を大切にしましょう。

落ちているちいさなゴミに、気づけるか。


ゴミに気づき、

患者さんが気持ちよく過ごせるように、
自分以外のスタッフが拾わなくてもいいように、
と考え、

ゴミを拾える、スタッフになりましょう。

そう、意識をしていたら、
それを、あたりまえにできるスタッフが増えれば、
事故は、必ず、未然に防げます。


みなさんで一緒に、取り組みましょう。





医療安全の基本。

改めて、ストン、と学ぶことのできた瞬間でした。


正しいこと、
美しいこと、
時に、
それって綺麗事すぎない?と

バカにされてしまいそうなことを、

言い続けることや、
やり続けることこそ、

勇気がいるし、覚悟がいります。


でも、
正しいことに、向かって
美しい理想に、向かって

同じ方向に、進もうとする
仲間がいること。

その輪が、すこしづつ広がっている。
そう感じる瞬間が、その実感が、あります。


今日も、あしたも明後日も。

わたしたちと。
わたしたちと、関わってくださっている
患者さんや家族さんや地域のみなさんの。

よりよい未来に向かって!

【MSW・北島田町子のつれづれ日記】

東洋病院で働く、MSW・北島田町子が気ままにつづるブログです。

日々の気づき・日々の感動・日々の葛藤…etc.

あらゆる”想い”を、あらゆる視点で発信していきます。

 

2021.09.28

【コラム】薬剤部より~漢方彩々 2021年 夏秋号~

リモート会議、オンライン飲み会、テレワーク――離れた場所で気軽に顔を見ながら会話が可能になり、最近は患者様への面会もリモートで行わせていただくようになっています。そんなオンライン化の波が押し寄せる中、本年6月には当院にもついに電子カルテが導入されました。薬剤部の仕事の流れにも一部変化があり、デジタルゆえの便利さと、ほんのちょっとの融通の利かなさにまだまだ翻弄されているところです。

かつて日本に初めて西洋医学(蘭学)が入ってきた頃の漢方医の方々も、これまで培ってきた漢方医学とまったく考え方の異なる蘭学のあいだでそんな相反する気持ちを抱えて診療にあたっていたのかしらと想いを馳せながら、今号は生薬の代表選手とともに少し歴史を紐解いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

和名:オタネニンジン
学名:Panax ginseng
ウコギ科トチバニンジン属の多年草。
原産地は中国東北部から朝鮮半島にかけて。
単一のまっすぐ伸びた茎の先に輪状に葉をつける。

*…*…*

高麗人参、朝鮮人参と聞けば、サプリメントなどで親しまれている方も居られることと思います。中国最古の薬物書「神農本草経」では不老長寿の薬として上品(じょうほん)に挙げられ、日本でも古くは奈良時代から重宝されてきました。

特に広くもてはやされるようになったのは、家康が江戸に幕府を開いてのち260余年続いた徳川の時代。戦のなくなった平和な世にあって、人々の関心は毎日をどのように楽しく健康で生きるかということに向けられていました。日頃から人一倍健康に気を遣っていた家康も、質素な食事や運動を心がけ、自ら薬の調合をおこなうなどし、当時としては長寿命と言える75歳の天寿を全うしたと言われています。

いわゆる鎖国状態にあった江戸時代、貿易や外交は大きく制限されていました。その結果、芸術や学問など多くの分野で日本独自の文化が花開きます。大陸から伝来した医術や薬草の知識をもとに、国内で発展を遂げた漢方医学もそのひとつ。

当初は生薬の多くを中国からの輸入に頼っていましたが、やがて日本国内での需要が高まってくると、幕府は薬草の探索や栽培研究に力を入れるようになりました。

8代将軍吉宗は生薬の国産化を目指し、高麗人参の国内での栽培研究などを熱心に進めました。度重なる試作ののち、高麗人参の種子からの栽培に成功すると、吉宗は各地の大名にこの種子を配布し、栽培を奨励しました。これが由来となり、高麗人参は和名をオタネニンジンと名付けられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

当時は全国各地で栽培が試みられたそうですが、植物としてはたいへん繊細で、直射日光や夏の暑さ、雨が苦手なため、栽培にはとても手間がかかります。おまけに成長ものんびりしているため、生薬として使用するには五年ほど栽培しなければなりません。そのため近代の日本では漢方医学が一時衰退したこともあって栽培量は減少の一途を辿るばかりになりました。

現在は島根県・長野県・福島県の一部地域で栽培が続けられているそうですが、国内市場で広く流通しているものはほとんどが中国や韓国などからの輸入品です。

 

漢方では乾燥した根(細い根は除く)を人参として、疲労回復や滋養強壮などさまざまな処方に用います。また、細根を残したまま蒸して干した紅参(コウジン・左写真)は、保存性や薬効がさらに優れています。

ウコギ科トチバニンジン属の薬用植物としては他に三七人参や竹節人参などの基原植物があり、これらは漢方において人参の代用とされることもあるようです。一方、私たちの食生活になじみ深い野菜のニンジンはセリ科ニンジン属に分類され、薬用のオタネニンジンとは少し異なります。

 

*…*…*

 

西洋医学には西洋医学の、漢方には漢方の向き不向きがあり、デジタルにはデジタルの、紙には紙の良さがあります。どちらか一方ではなくどちらの利点をも生かす選択をすることが、より良い明日につなげるための最良の手段だと痛感しています。

 

2021.09.21

尊敬するみなさんへ。

東洋病院 通所リハビリテーション での
「敬老会」の様子です。

たくさんの制限のある中ですが、
スタッフがアイデアを出しあいました。

美味しくて豪華な食事に。
本格的な阿波踊り(有名連に所属するスタッフ!)に。
まごころを込めたおもてなしに。


利用者さまの感動と笑顔が溢れていました。
その光景に、また感動をしてしまう私たちがいます。

通所リハビリテーションでは、
『住み慣れた地域で、いつまでもいきいきと生活できるように』・・・。
利用者さまとスタッフとが、ともに手をとり、目標に向かい、歩きます。

人生の大先輩である、利用者さまに
教えられ、支えられ、ときに励まされながら、
私たちはここにいます。

この穏やかでいきいきした生活が、
いつまでも、いつまでも続きますように。

2021.09.02

**ハナマル**

ある患者さんの退院時の出来事です。


繰り返す誤嚥性肺炎と認知症の影響で、
お口から食べることができません。

お口から食べることができないから、
命をつなぐため、
24時間、持続点滴をします。

身体に栄養は入るけれど、
その日の体調によって、
お口や喉の奥の方まで、
痰がたくさん溜まります。

痰がたくさん溜まると、
苦しくて息が出来ません。
自分で痰を出す機能も衰えていて、
痰が固まって窒息しないように、
肺まで流れて炎症が起きないように、
機械で吸引します。
痛かったり、辛かったりすることが
1日に何回も何回も、あります。

呼吸も弱く浅くて、
身体や血液の中に充分な酸素が行き渡りません。
少しでも、楽な呼吸を促すため、
鼻から酸素吸入を行います。

入院中そうであったように、
退院後ももちろん、
身体中の機能は、
ひとつひとつ、日に日に、
着実に、弱っていきます。


そんな患者さんの自宅退院。

たくさんの支援者が必要となります。

「これから」の
患者さんとその家族をリードし、サポートするのは、

丁寧であたたかく確実な、訪問診療医
なんでも話せて頼れる、訪問看護師
細やかな目配りのできる、訪問介護士
全てにおいて柔軟に対応できる、ケアマネージャーです。


患者さんの「これから・・・」が、
よりよいものであってほしいと願い、
退院する「・・・その瞬間まで」、
東洋病院の
医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、MSW…
すべての職種が、一丸となり、
知恵と力と専門性を出しあいます。


『今回の退院支援は100点だった!』
と胸をはれることは、今回ももちろん、
いままでもないし、
これからもないでしょう。

いつも、
後から後から、
もっとああすればよかった、
こうしておけばよかった、
と反省ばかり思いついてしまう…

ただ、100点でなくても、

退院したその日、
患者さん本人が、

細くかすれた優しい声で、言ってくれた、
細く長く優しい指で、描いてくれた、

『ハナマル。』

私たちは、すこしだけですが、自信を持てました。


かつて学校の先生をしていらしたという、その患者さんが、
私たちにつけてくれたた『ハナマル。』
を胸に刻みます。


また次の患者さんにも、
温かく穏やかであたたかい支援を、
その、飽くなき挑戦を、
続けていきたいと、思っています。

2021.08.13

**勇気のバトン**

とてもかっこいいタイトルしてしまったけれど、
そんなにかっこいいことではなくて、
医療従事者にとって、むしろ当たり前のことかもしれません。

どんなことでも、
何かにとりかかろう、とするとき
勇気が必要だと思っています。
そして、勇気をもって一歩進んだとき、
そこに、責任がともなう感覚があるとおもいます。

医師、看護師。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士。
薬剤師。介護福祉士。栄養士。
ケアマネージャー。施設管理者。・・・etc.

1日就業8時間。
たくさんのプロフェッショナルたちと接し、
その方たちの「勇気」に触れています。

その「勇気」の向かう先は、常に、患者さまのよりよい未来です。

私も、MSWとして、
微力だけれど、
患者さま・ご家族さま・地域の方々のため、
「勇気のバトン」を繋げていきたいと思っています。

【MSW・北島田町子のつれづれ日記】

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2021.08.02

鍼灸コラム『汗の話』

 

 

 

8月になり暑さも一層厳しくなっておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年は東京オリンピックが開催され、手に汗握る戦いが続いています。

 

 

 

さて今回は、鍼灸師からみる『汗』についてお話ししたいと思います。

 

近年の気温上昇により、私たちを悩ませることも多い汗。

実はいくつかの種類に分かれています。

 

 

 

 

例えば現代医学の観点では、体温調整はもちろん、自律神経症状

ホルモン症状が汗に表れることがあります。

 

更に東洋医学では、汗をかく箇所や時間帯なども考慮して治療を組み立てます。

それほど、汗というのは体が教えてくれている重要なサインなのです。

 

 

 

 

虚弱体質で手や頭に汗が多い場合、「脾兪」「足三里」「中脘」というツボを用いて身体に元気をつけることで、汗をかきすぎない体質を目指します。

また、更年期の汗には「肝兪」「腎兪」「三陰交」といったツボも用います。

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ汗でも患者様によって使うツボが違っていて、奥が深いですね。

汗と上手に付き合って、今年の夏も乗り越えましょう。

 

暑い日が続きます、水分補給やエアコン調節、食事に気をつけてご自愛してお過ごしください。

 

 

鍼灸センター

2021.07.26

**志を同じくする**

 

  志を貫き 向上心を燃やしつづけ

  夢は大きく 心は広く 想いは深く。 

  気持ちはまあるく、 歩んでください。

 

常に、「人」を想い、

その人の、よりよい未来を想像し、

自分にできる最大限の努力をする・・・

 

働く場所や環境、職種は違うけれど、「同志」。

同じ場所や環境にいなくても、

その、存在そのものに、パワーをもらい、刺激を受けながら…

 

『よし!今日もがんばるぞ!』と一日がスタートできることに感謝します。

 

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2021.07.02

**その人らしさ、とは**

ある患者さまの退院前カンファレンスでの出来事です。

「水の入った器を、持っていただいて、歩行する訓練もしています。
 こぼさず上手に、安全に、運べます。」

担当の作業療法士さんからの報告でした。

「あぁ。それなら安心!」
担当ケアマネージャーさんとMSWの私は目を見合わせました。

 体調不良が続き、食事がとれなくなり、
 近くの救急外来にかかり、そのまま入院ー。
 自宅での一人暮らしに、ご家族や担当ケアマネさんが不安を感じ、
 療養型の当院へ転院ー。『どれくらいここでおったらええん?早く家に、帰りたい…』
 
転院日が、退院支援のはじまり。
ご自宅での「その人らしい」生活を支えてきたケアマネさんとの
情報共有はとっても大切です。
その患者さんの、いろんな場面での、
「その人らしさ」に、しっかり、焦点をあてることができるからです。

 ご高齢でありながら、ご自宅でのおひとり暮らしをされていた、
 笑顔が素敵で、穏やかで、優しい印象の患者さん。
 食事は、ヘルパーさんにお願いするおかずと、洗米炊飯は自分で。
 たまには、カップラーメンも食べたくなって、自分で。
 自分でできること、は多いけれど、
 やはり、年齢を重ねるごとに、失敗もあって。
 調理中にやけどをしてしまったり…

あたりまえ、にできていたことが、すこしづつ、
あたりまえ、から遠のいていく感覚の中、
「その人らしい」生活の実現に向けて、
約1ヵ月の療養生活を終え、無事に、退院される患者さん。

『長い長いと思ってたけど…ここに入院してよかった。しっかり、リハビリできて、よかった。
 お世話になりました。』
 
その言葉を、間近で、聴かせてもらえることを、とても、幸せに思いました。
そして、その幸せを、その温度感を、
療養生活をサポートしたすべてのスタッフと、ケアマネさんに、
伝えることも、役割のひとつだと、思っています。

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2021.06.28

【電子カルテシステムを導入いたしました】

令和3年6月22日より、電子カルテシステムを導入いたしました。

地域のみなさまに寄り添った、あたたかく、きめ細やかな

診療体制の拡充を目指しております。

— みなさまの健康と安心を支える『かかりつけ医』として、

— みなさまの生活のお手伝いをする『介護保険施設』として、

より一層の努力を重ねてまいります。

今回、四国メディコム(株)様に、電子カルテMALL パシフィックメディカル(株》》導入サポートをしていただきました。

細やかなマネージング・熱いコーチングを賜り、大変感謝しております。

 

2021.06.18

**いちばん近くに**

病気やけがをして…
認知症が進行して…
癌が体中をむしばんで…

歩くことができない。
食べることができない。
トイレに行くことができない。
想いを相手に上手く伝えることができない。

できないことだらけで、不安になる患者さん。
自分の状況がわからず、パニックになってしまう患者さん。
「もういいや、もうだめだ」と諦めそうになってしまう患者さん。

どんなにつらい状況でも、患者さんを ニコッ っと クスッ っと
笑顔にさせてしまうような、
優しくて、頼もしい、
ユーモアにあふれたスタッフが、
【いちばん近くに】います。



いちばん近くにいるからこそ、見えるもの・感じるものを、
チームで日々、共有します。
そして、
患者さんひとりひとりの GOAL を目指していきます。

 

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2021.05.31

**支えとなるもの**

ある患者様がおっしゃいます。
「娘が待ってるから、歩けるようになって、家に帰ります。」
ある患者様のご家族がおっしゃいます。
「お母さんが生きていてくれる、それだけで、私もがんばろうとおもえるんです。」
【支えとなるもの】があると、人は穏やかになれる。
【支えとなるもの】があると、人は強くなれる。
医療従事者として、
MSWとして、
人、として、

【支えとなるもの】をより多く、引き出せるような関わりをしたいと、いつも思います。
それから…。
「北島田さん!きれいよねぇ、つつじ。」
3年前に退院支援で関わらせていただいた患者さまでした。
寝たきりの状態から、今は、歩行器で散歩ができるほどにお元気になられました。
この方に会うたび、穏やかで優しい時が流れます。
この穏やかで優しい時間が、
MSWの私にとって、【支えとなるもの】のひとつです。

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2021.05.11

**essential worker**

エッセンシャル ワーカー

ソーシャルディスタンス…テレワーク…ニューノーマル…

コロナ禍の世の中に、たくさんの、あたらしい言葉が聞こえてきます。

【エッセンシャルワーカー】も、そのひとつです。

 

初めてこの言葉を聞いた時、一番に、病院受付の事務員さんの顔が浮かびました。

 

毎日、優しく、笑顔で、対応をします。

患者さまや、ご家族さまだけでなく、

職員や、業者さま対応も、親切・ていねいに。

 

東洋病院・法人関連施設では、感染症対策として

出入り口を一か所にしぼっています。

そして、事務員さんが、ひとりひとり検温と体調チェックを行っています。

 

依然として、世界中に脅威を与えつづけるウイルスから、

”患者さまを、守る”

”病院を、守る”

【必要不可欠な】存在です。

日々、感謝しています。

 

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2021.05.10

栄養課からのお知らせ

2021.04.27

笑顔の力

 

マスクをしていても、アイシールドをつけていても、

やさしくて、ほっとできる、こんな笑顔で寄り添ってくれる

看護師さんたち。

 

 

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2021.04.08

鍼灸『春のツボ』

春暖の候 いかがお過ごしでしょうか。

今年は例年よりも桜の開花が早く、季節感に少し戸惑いつつも満開の桜を楽しんだ方も多いことと存じます。

さて今回は、春によく使うツボを少しご紹介したいと思います。 

                                          

 

 

 

春は「春一番が吹く」と言うように風の強い日が多い季節です。

」とは空気の流れ。 

一か所に留まることはありません。そんな特徴を、中医学では体の中にも当てはめて考えることがあります。

 

 

例えば「風邪(かぜ)

これはもともと中医学の発想からできた言葉です。

中医学では、自然界の風の邪気のことを「風邪(ふうじゃ)と言いますこれが体中に入ることで、様々な病気を引き起こすと言われていました。体の震えやめまい、痛みがあちこち動くといった症状などなど……。

 

こういったと関連のある症状を治療するときに使用するツボにも、実はという漢字が入っています。

 

国際標準とされるツボの中に、風という字が入るツボは、なんと6つもあります。

翳風、風市、風池、風府、風門、秉風…… よく似ていますね!

 

今回は首肩まわりにあるツボを紹介したいと思います。

この 風府 、 風池 、 風門 は、肩こりの治療にもよく使いますが、

風邪の治療にも使用することがあります。ここに鍼をしたり、お風呂で温めたり、指圧すると良いでしょう。

 

 

春になり薄着でも出歩けるようになりましたが、まだ少し肌寒い日もあります。首肩に風が当たり冷えてしまうと全身の不調のもとにもなりかねません。

季節の変わり目こそ、体のメンテナンスをしていきたいですね。

 

私たち鍼灸師が少しでも皆様の健康に寄り添うことができれば幸いです。

 

 

東洋鍼灸センター

2021.03.19

【コラム】薬剤部より~漢方彩々 2021年 春号~

暖かな陽気に桜の開花も進み、春の気配がそこかしこに感じられるようになりました。厳しい冬を乗り越え陽春に手が届いた方も、まだ少し風の冷たさに震えておられる方も、さまざまな想いを抱えてこの春を迎えられることと思います。
先の見えない状況が続く中でも、新しい花の季節の到来は明るく穏やかに気持ちを解きほぐしてくれるものです。
今月は、ちょうどこれから花の盛りが訪れるこちらの生薬をご紹介いたします。

*…*…*…*…*

アンズの花

杏仁

 

 

 

 

 

和名:アンズ
学名:Prunus armeniaca
バラ科サクラ属、ヒマラヤ西部などが原産の落葉小高木。春(3月から4月頃)に淡紅色の花をつける。果実の収穫期は6月下旬から7月にかけて。生のまま食用にするほか、干しアンズやジャムなどに加工される。
生薬名:杏仁(キョウニン)

*…*…*…*…*

アンズの実は生食する果物としてはあまりメジャーなほうではないかもしれませんが、スフレチーズケーキの表面に照りを出すためのアプリコットジャム、中華風デザートの杏仁豆腐など、加工品としては意外と馴染み深い方も多いのではないでしょうか。

バラ科サクラ属のアンズは、ちょうど暖かくなってきた3月の半ば、ソメイヨシノより一足早く桜によく似た花を咲かせます。桜と同じく、花が終わると新しい葉が出て、秋には落葉します。写真でもわかるようにアンズは白に近い淡い色の花を咲かせますが、花びらの外側の「がく」が濃く鮮やかな紅色をしており、花の時期には全体が赤みがかっているようにも見えます。また、桜やウメなどと違い、がくが花に沿わずに反り返るのも特徴です。

核果の断面図

果実の成熟期は夏の初め、6月~7月頃です。黄色く熟したアンズの中心部には大きな種(核)がひとつあります。アンズの種には青酸配糖体「アミグダリン」という物質が多く含まれています。これが分解されると【ベンズアルデヒド】(独特の甘い香りのもと)、【青酸】(推理小説やドラマでおなじみの有毒成分)、【糖】(グルコースなど)ができます。同じバラ科植物のウメやモモ、ビワなども同じくアミグダリンやプルナシンという青酸配糖体を多く含みます。

果実が熟していく過程で分解が進むと含有量も減ってくるため、私たちがアンズの実を食用に供する際にはさほど心配はありません。ただし、これらの分解反応はヒトの体内でも進むため、熟れる前の青い果実を生のまま食べたり、極端に大量摂取したりすると青酸中毒を招く恐れがあるので注意が必要です。

***

漢方の世界では、アンズの種を割り、中の種子、つまり仁(じん)を取り出して乾燥させたものを杏仁(キョウニン)として用います。杏仁には鎮咳去痰作用があり、主に咳止め薬として使用されます。代表的な漢方薬に、麻杏甘石湯、神秘湯、五虎湯などがあります。

中華料理のデザートとして馴染み深い杏仁豆腐も、もとは咳止めのおくすりを服用しやすい形にした薬膳料理のひとつです。同じバラ科サクラ属の植物のうち、アンズ、モモ、ウメなどは果肉を食用にしますが、果肉が薄いアーモンドは、核の殻を割って中の仁を食用とします。そのため日本で身近に売られている杏仁豆腐は、高価な杏仁霜(キョウニンソウ※杏仁を粉末に加工したもの)に代わってアーモンドを原料としたものが一般的です。

杏仁と桃仁

杏仁によく似た生薬として、同じようにモモの種の仁を乾燥させた桃仁(トウニン)があります。見た目はたいへんよく似た生薬ですが、まったく別の薬効を持っています。

杏仁が咳止め薬として使用される一方、桃仁には駆於血作用(血のめぐりをよくする)や緩下作用があり、女性の漢方によく使用されています。

杏仁と桃仁、実際に見分けるのはなかなか至難の業ですが、一般的には杏仁の方が幅広でぷっくりしており、桃仁はやや細長い楕円形のものが多いです。興味深いことにこの違いはそれぞれの植物の葉の形にも一致します。

杏仁と桃仁2

 

*…*…*…*…*

花の色、形、枝への付き方、葉の出方など、桜の親戚もじっくり観察してみると奥が深いです。いつもの「お花見」が難しい時代、いつもと違う視点から花を楽しんでみるのも良いかもしれません。

2021.01.21

栄養課からのお知らせ

 当院では、治療食を提供しながら薬膳も、提供させて頂いています。

今回、薬膳について皆様方にしってもらえたらいいなあと思い掲載させて頂きました。

一緒に薬膳料理を楽しみましょう!!

2020.12.01

【コラム】薬剤部より ~漢方彩々 2020年 冬号~

2020年も残すところ1ヶ月、年末に向けて空気がぴりっと乾燥し、風邪などの感染症が流行し始める季節になりました。
今年は特に、今なお不自由な生活を強いられている方も少なくないかと存じます。

苦難の中にも皆さまおひとりおひとりが一握りでも希望を掴んでいられますように、1日でも多く笑顔で過ごせる日が増えますように。私ども病院職員はそのように祈るばかりの日々ですが、患者様からいただく「ありがとう」の声に励まされながら、一段と気が引き締まる想いで業務に臨んでおります。

 ***

 さて、10月から本格的に運用が開始されました本ブログですが、今回は院内薬局からお届けいたします。
当院所属の薬剤師は病棟の入院患者様を中心に、おくすりの管理や服薬指導などを担っております。時には関連施設の職員や外来患者様からご相談をお受けすることもございます。

 

 

 

 

 

今回は、当院の特色として漢方薬を服薬されている方が多いことから、よくご質問をいただく漢方薬の用法について、簡単ではございますが改めてご紹介いたします。

 漢方薬は一般的に食前または食間にお飲みいただくよう医師から指示があることが多いおくすりです。これは空腹時のほうがおくすりの吸収が良いことや、おくすりの成分(アルカロイドなど)を穏やかに吸収して副作用を少なくする効果が期待できるためです。

 食前の指示であればお食事の30分ほど前、食間はお食事とお食事のあいだ(たとえば、朝10時頃と午後3時頃、または寝る前など)にお飲みいただくのをおすすめしております。
ただし、麻黄(マオウ)を含む漢方薬は、エフェドリンという成分が交感神経を刺激して夜眠れなくなる場合がありますので、就寝前の服用はできるだけお控えください。

 おくすりは、まず続けていただくことが重要です。どうしても食前や食間だと飲み忘れてしまう、胃もたれ感やむかむかする感じがあるなどの理由で、漢方薬を食後に服用していただく場合もありますが、きちんと量や回数を守って服薬を継続していただくことで十分に効果が期待できます。

 ***

 それでは最後にひとつ、生薬棚からこの季節にぴったりのこちらのお話を。

和名:ショウガ
学名:Zingiber officinale
熱帯アジア原産、ショウガ科の多年草。葉は細長く互生。花は黄緑色(日本ではめったに見られない)
生薬名:生姜(ショウキョウ)使用部位は根茎。

 

ショウガは身近な食材として、また薬用として世界中で広く用いられている植物です。ショウガ科植物には他にミョウガ、ウコン、カルダモンなどがあり、いずれも薬味や香辛料として身近に利用されています。
日本の民間薬では、すりおろしたショウガにハチミツをたらしてお湯で溶いた「生姜湯」が長く親しまれてきました。冷え症や風邪の引きはじめに飲むと、体をポカポカ温めてくれます。

 漢方では、根茎を「生姜」または「乾姜」として用います。日本の「生姜」はショウガを乾燥させたもの、「乾姜」は生のショウガを蒸してから干したものです。

 

 

 

 

 

不思議なことに中国や漢方の古典にはこの蒸して干した乾姜が登場しません。中国で「生姜」といえば生のひねしょうが(鮮姜)を指し、「乾姜」が日本の「生姜(乾生姜)」に該当します。 

ひねしょうが(鮮姜)は体表部での作用が強いので、表面の毒を発散させる葛根湯などは、生のショウガのしぼり汁を加えて飲むと特に効果的です。乾生姜には体を温める作用があり、内臓の冷えによる食欲不振等の胃腸症状によく使用されます。蒸して干した乾姜は温める作用がさらに強く、体の奥からくる冷えを改善します。

***

風邪、インフルエンザ、胃腸炎など、さまざまな感染症が流行しやすくなる季節です。手洗い、うがいなどの基本的な感染対策はもちろんのこと、喉の潤いを保ち、過度に身体を冷やさないよう心掛け、厳しい冬を乗り切りましょう。

2020.10.19

鍼灸『秋の過ごし方』

秋気が肌にしみる季節となり、肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

秋は、残暑による夏バテに加えて、朝夕の寒暖差や、空気の乾燥などによって、呼吸器系・皮膚症状などが現れやすい季節でもあります。咳、痰、くしゃみ、鼻水といった風邪症状疲労感強い眠気皮膚のかゆみ・乾燥といった症状などに、お心あたりはありませんか?

 

東洋医学には季節を5つに分けた五季という考え方があります。夏だと暑さ、冬だと寒さといった、季節ごとの特徴は人体に大きな影響を与えるので、毎日を元気に過ごす為には季節に合わせた体調管理が必要となってきます。

そこで今回は、鍼灸マッサージ師からみた『秋』の体調管理方法をお伝え致します。

 

⑴指圧、マッサージ

 

 

 

 

 

左腕の肘から手の平までの写真です。呼吸器系・皮膚症状の治療に大切な経絡と呼ばれるラインであり、緑色の点が経穴と呼ばれるツボです。

このラインを肘から手に向かって、親指でゆっくり押していきましょう。

 

 

 

 

 

親指と人差し指で挟みながらクルクル回すとより効果的です。強さは心地よいと感じるくらいが良いでしょう。また、ツボは少し多めにマッサージしてあげると良いですよ。

 

⑵温める

体が冷えた時や風邪をひいた時、首筋がゾクゾクしたり、こわばるような経験はありませんか?東洋医学では、風邪は首の後ろから体内に入ってくると考えられています。よって、風邪が入ってこないように・出ていくようにという意味で、首筋~肩甲骨の間をよく治療します。

 

 

 

 

 

この赤色の円が温める場所です。タートルネックのような服を着る、ストールを巻く、小さなカイロを貼っておくなどすると良いでしょう(※上半身がのぼせている時は、カイロはお控えください)。時間があれば、皮膚が少し赤くなる程度まで完封摩擦(皮膚をこする)するのもおススメです。

 

 

 

 

 

不調はできるだけ早く回復させてあげることが大切であり、それ以上に大切なのが予防です。まずはご自身の不調を理解すること、そしてどう回復させていくか…。そんな時に大きな手助けとなるのが鍼灸や漢方薬といった東洋医学的治療です。

不調の有無に問わず、何か気になることがございましたら、いつでもご相談ください。心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

東洋鍼灸センター

2020.01.31

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